覚悟してください 4

2018/07/13 Fri 09:06





*




 厳密にいえば、まだ半年じゃない。

 でもきっと、チャンミンの指が三本入るようになったし、もう充分チャンミンのあれを受け入れることができると、あいつが判断したんだろう。

 もうそろそろ梅雨明けだとテレビのニュースではやっていたのに、外はどしゃぶりで部屋の中は肌寒いような、湿気ですっきりしないような。雨の音に思考がさえぎられて、俺は慣れたチャンミンのキスに応じながら、もうこの期に及んで「半年まで、あと二、三週間ないか?」なんて言ったところで意味がない、っていうか、男らしくない。

 「今日は最後までするから」とチャンミンが言ったからには、もう、いいですか、まだですかの質問じゃない。

 その心は、「覚悟してください」の最後通告。
もう俺にできることは、腹を決めて、ただ、









「ユノさん、ちゃんと息、して」
「っ、…ん……は、あ」

 無意識に詰めていた息を、なんとか吐き出す。
 尻の中でうごめく指の感覚は、長さも、固さも、すっかり覚えてしまった。三本にまとまった指を、ぐるっと中でまわされると、ぞわっとした感覚が背筋をのぼり、俺はまた息をのむ。

 昨日までは、ここで終わりだった。けど今日は、これから先があると思うと…………正直、びびる。


 男なのに、年上なのに、先輩なのに、

 やっぱり、まだ半年じゃないから、って。言いそうになって、何度も言葉をかみ殺す。
 言いたいことを、我慢すればするほど、泣きたくなるのはなんでだろう。


 男のくせに意気地なしと思われるかもしれない。
 でも、マジで当たり前に思っていた男っていう概念から、はみ出すことに対して気持ちがついていかない。何回されても、恥ずかしいし、慣れない行為。

 足を開いたりとか、前の彼女にすら見られたことない…誰にも見られたことがない部分を、同性に見られるっていうのは、屈辱というか、なんというか。こんなことチャンミンに言ったら、絶対に不機嫌になるけど、前の彼女の方が、っていうか、女性の方が、まだ見られても、気持ち的には楽だったと思う。
 つい最近、風俗が好きな後輩が言っていた前立腺マッサージっていうの。あれだって多分、そのプレイが好きな人だって、女の子相手だからそんなプレイを許せるんであって、とんでもないテクニック持った男が天国見せてくれるって言っても、多分やらないんじゃないかな。

 男同士のプライドっていうのは、恋人になったって消えてなくなるもんじゃないから、厄介で。

 あーチャンミンのチンコ、いれられちゃうんだ……。
 そう思うと、呆然としてしまうまうような…。
恋人なのに、なんでこんな気持ちになるのか。俺だってわからない、どうしようもないんだ。


 あー、やばいかも、
 咄嗟に手で瞼を隠す。つう、と流れる暖かな粒が、こめかみを伝う。


「………………ユノさん?」


 胸の突起を口に含んでいたチャンミンが、俺の様子に気付き顔を上げる。中にいれた指は、そのままぴたり、と動きを止める。返事をしない俺に、チャンミンが唇をぺろっと舐めてくるから、きゅっと引き結ぶ。まるで、拒否するようなしぐさに、チャンミンが「ユノさん」と俺の名前を確認するように呼ぶ。
 恋人に見られた最初の涙が、エッチが怖くてなんて、マジで笑い話だ。情けない。
 チャンミンに手首を掴まれて、顔を覗き込まれる。

 俺は抵抗せず、もしチャンミンが笑ったら別れてやるぐらいの、ひねくれた気持ちになっていた。でも、チャンミンは顔色ひとつ変えず、俺の涙のあとを指の背で拭うと、落ち着いた声で


「いやになっちゃった?」
「…………」
「つらい?」
「…………怖い」
「そう」


 静かに頷いたチャンミンは、俺の目元にちゅ、と優しい羽根のようなキスをした。
 汗ばんだ前髪を、指先で払いのけて、労わるように鼻先を触れ合わせる距離で俺を見つめる。
 「ごめんなさい、ユノさん」チャンミンが悲しそうな声で謝った。







「怖くても、やめてあげられない」





 ………………ですよね。
 俺も、同じ男だし、チャンミンの気持ちもわかるから。
 止まりかけた涙が、ちょっとだけ出てきたけど……小さく頷く。


 ずるっと後ろに長い間、差し込まれていた指が抜けて、チャンミンがベットサイドにあるコンドームを取った。俺のあそこに入れてた手はローションまみれで、その手は浮かせたままチャンミンを袋を噛んで、片手で破く。ふっと息をかけてゴムの先端を立たせると、自身にかぶせて片手でさっと取り付ける。
 もう一度ローションを手に出して、ゴムをつけた自身をしごくように纏わせて濡らすと、仰向けになった俺の太腿の下に、チャンミンの膝が差し込まれて、シーツに膝をついて座ったチャンミンの太腿に、俺の腿が乗せられる形になる。ぴちゃ、とローションで濡らされたそれと、俺のあそこが触れ合う音。いやに大きく聞こえて、俺は喉を鳴らす。
 チャンミンが自身のそれを支えるように片手で持ち、先端で俺の穴を上から、下から、なぞるように二、三回往復して、俺はその固さに、震える。
 なにかしら合図があると思っていたのに、チャンミンは突然ズブッと先端の一番張り出た太い部分を挿れた。

「ああっ、!」
「っ、」
 
 思っていた以上の圧迫感に、短く叫び声が漏れた。

「ぃ、いた…い、」
「ユノさん…、息、吐いて…」

 強すぎる締め付けに、チャンミンの眉間に皺が寄る。痛みを感じているチャンミンの表情に、俺は涙目で、必死に呼吸をする。
 足の間にいるチャンミンを、思わず膝ではさんでしまう。ぎりぎりと握った拳を、顔の上に置く。
チャンミンは俺の膝を掴んで、開かせると、更に腰を押し進めて、ぐぐぐといれていく。

「んぐっ…あっ、ぁ!」

 息を抜こうとすれば、歯を食いしばれなくて、声が漏れた。
完全に泣いてた。誤魔化しようがないく、鼻をすする。
 指の比じゃない大きさに拡げられた俺の後ろは、引き攣れたような痛みで、いったん半分くらいで動きを止めているというのにそれだけでジンジンと痛い。無意識にシーツを叩いていた。


「ユノさん……ごめん、愛してる…」
「わ、かってる…!」

 だから、こんなに、我慢してんだろ!


お前だって、半年近く待っててくれてさ、
わかってるよ、

「来い、」


 苦しそうに歪めた顔を、引き寄せる。
 首の裏に置いた手にぐっと力を込めて、チャンミンの唇に、噛み付いた。
 俺の方に体を倒したせいで、少し中に押し進んだそれのせいで上がりそうな呻きを、キスで誤魔化した。


「おれも、愛してる」


 囁いた声に、チャンミンが息を呑んで、俺を見つめる目が、まるで泣きそうで、


「だから……来いよ」


 痛みでぎこちなく、ゆっくりだけど。俺は、チャンミンの腰に足を絡める。しっかり、俺を抱き締めるチャンミンの背中に手を回して、俺は覚悟を決めた。



 ズンっと、一気に貫かれた衝撃に、涙がまた溢れた。
 奥の、自分でも意識したことのない、腹の中を。一生、誰にも許すことはないと思った奥底を、ぎっちりと、硬いチャンミンの形に、広げられて、





それからは、もう
嵐がすぎるのを、ただ待って




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次は短く、エピローグ的な感じで終わりです。


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-様
わー!こちらこそありがとうございます!!
鈴木ミンホ、お口にあったようでなによりです…!これからもミンホ萌えを発散していきたいと思うのでお付き合いいただけば幸いです!!!!!
な***様
お気づきになるとはさすがです!!!!
ユノのてぃんこ発言は、当ブログ初の作品でございます!!笑
わりとこれどうしようかなーと悩んで、そもそも作品にてぃんこ出てきたの実は前話のチャンミンが初めてだったり。それがあるから鍵パスにしようか悩んだり(他に鍵要素あるだろ)
チャンミンのアレか入るのか…って無難にいこうとしたんですが、アレって女子かよ、男のプライドうんぬんの話しながらてぃんこもてぃんこって言えないユノさんじゃないよね?!?!!!(謎テンション)となりああなりました。( ᷇࿀ ᷆ )笑
アメブロ規制激しいですよね…!だいたいアメブロのえちぃ話はFC2に飛ばして書いてる方がほとんどなので、二つぶろぐ作るの面倒だなーと規制のゆるいFC2で書いてます。完全になんでもありありになるようにアダルトカテゴリにしたら広告がエロすぎて不安にもなり、しかもアダルトカテゴリゆえに「中学生」のワードで規制入ったりいろいろ大変ですがFC2おすすめです!!!(なにが言いたかったんだ

やっぱりなんだかんだ悩みながらも、覚悟決めたらユノさん強いんだろうな、と。いいバランスの二人です。
ま***様
漢前受け…まさにですね!
いざというとき、猪突猛進に進んでいくチャンミンが後悔せずに突き進めていけるのは、ユノの大丈夫だよ、があるから、いい思い出になってる気がします!!ユノの大きな愛に包まれるシムさん…!!
そしてそんな涙目なユノをよしよしして下さるのは読者様ですね…!!!

ユノさんが気持ちよくなるのはいつになるのか…。とはいえ、プロポーズまで長い時間があるし、探究心の強いチャンミンが開拓していかないわけもないので、そう遠くない未来でしょうね(ノ∀`)

いえいえ、シークレットはわりとみなさんと過激なトークしてますので危険だなんて全然お気になさらずに!!(え
べ**様
いえいえ!合体なんてぜんぜん可愛らしいと思います!!!
本編の方があけすけ度で言ったら…。笑
わー!気づかれましたか!実は呼び方を変えるのは、ちゃんとタイミングがあって、それまではユノさん呼びしてます…!!
もうちょっと後ですね…!!細かいところに気づいてもらえてうれしいです( ᷇࿀ ᷆ )
あ***様
わ、何度も読んでくださったなんて恐縮です…!
やっぱりしんどくても、二人の気持ちが一つでないと…!と思った結果ああなりました!!!
お互いにのんけで、お互いによくわからないけどもっとお互いに近づきたい(シムさんは体的な意味で一つになりたいし、ユノさんはそんなチャミの気持ちに沿ってあげたい)と思った末の行為ならあんな感じかなーと!!!

新潟日程、厳しかったですか…!(´;ω;`)
隣ならぜひ参戦したかったですよね…むむう(新潟の隣がいくつかしか浮かばなかったので地図見たらめっちゃ隣接してる県あるんですね…)

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