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「はあ? いけない?」


 散々やりたい放題されて、程よいを通り越した疲労感にぐったりベットに沈んだユノは、ここに来たいきさつをようやく話す気になったチャンミンの話を、うつらうつらと枕に顔を半分うずめながら聞いていたのだが、ありえないワードが耳に入ってきて怪訝な顔を隠さずチャンミンに向ける。


「いけないって…射精できないってことか?」
「それ以外に何があるんですか」


 むすっとした顔をするチャンミンに、いやだってお前…とユノは言葉を濁す。
 一ヶ月振りだっていうのに性急に求められ酷使されたユノの後ろは今でも何か挟まっているような違和感がある。
 シャワーにまだ行けていないユノのそこにはティッシュを当てていて、そんな情けない姿になったのは、何度も何度もそこでお前が中出ししまくって、つまりいったからなんだけど。
 こんな姿にされた直後に、彼女との性行為でいけないんです、って不機嫌そうにされても、正直困惑してしまう。


「あの、さ……彼女とするときに勃起はしてるんだよな?」
「なっ…失礼ですね!ギンギンですよ!」
「だったらあとは出すだけだろ。慣れない相手だから緊張してるんじゃないのか?ほら、初体験で勃たないとかいけないみたいな感じでさ」
「僕もそう思ったんですけど…」


 言葉を濁すチャンミンに、ユノは言えない何かがまだあるんだろうと察する。
 とりあえず男じゃないと勃たなくなってしまったとか、そういう事じゃなくてよかった。無罪放免とまでいかなくても、ユノのした処置による影響がチャンミンの彼女とのセックスに悪影響を及ぼしているわけではないと思える。まだ現時点では。


「挿入までは順調なのか?」
「何を順調というのかわかりませんが、そこまでは一応大丈夫です」
「うーん、口とかでしてもらうのはいける?」
「二、三回して一回だけ。基本体にあまり得意じゃないみたいで、歯が当たるのが気になって僕も気が散ちゃって…」


 なるほど、とユノは頷く。
 ふとよぎった疑問に、これは面とむかって聞いていいものか考えた。が、この相談を聞く上では必要な情報だと判断し、聞くことにした。
なにげない風を装って、なんも思ってないように、自然に、


「チャンミナ。女の子相手のセックスは今の彼女が最初か?」
「……………………いいえ」
「そうなのか」
「…………いや、あの。」
「うん」
「…………………そういう意味では、実質、最初かもしれません…」
「そうか」


 そういう意味がどういう意味かわからないが、ユノはあえて突っ込まず聞いてやる。
 つまりは女性相手のセックスは、ほとんど初心者ということだけわかればいい。


「最初の人は、その……ほぼ何もしなかったというか…してもらったというか、ヌナだったので、ヒョンのような感じで……」
「なるほど。今の子は一つ違いとかだっけ。そういうわけにはいかないよな」
「そうなんです……」


 ユノヒョンのような感じで、というのはつまりは上に乗ってもらった、もしくはリードしてもらったという意味だろう。

 思い返せば、なんだかんだチャンミンとのセックスはユノがリードしてやっていた。それは未だに。
 体位は騎乗位が多いし、そもそも挿入でチャンミンの性欲を発散させようとするのはユノの負担が大きすぎるので、大体は手や口、色んなバリエーションの愛撫で抜いてやってから、最終的にそれが疲れてからしか挿入はしない。
 挿入のときも、いかに楽な体位かというのが最重要なので、ユノにとってタイミングを合わせればそこまで動かなくても騎乗位が楽だと気づいてからはほとんど乗っかっていた。


――そういえば、チャンミンと正常位ってほとんどしたことないかもしれない……。


 しまったなあ、とユノは無意識にチャンミンを甘やかしすぎてしまったことを反省する。
 正常位の腰の振り方というのは存外難しい。腰の動かし方もそうだが、きちんと相手をきちんとホールドしていないと上のずれていってしまうし、相手の体格やあそこの位置、性感帯で突く部分の調整もしなければいけないから、きちんと相手の様子や状態を見ないとわからない。
 男からしても、騎乗位で下から振るというのは、一番楽なのだ。


「(たしかに楽な体位ばっかしてたかもなぁ……)」


 ユノも男だから、抱かれるといっても女性ではない。
普段の立場上、挿れる挿れられるとは別で、ヒョンとしてリードするのが当たり前だと思っていた。


……………これは、俺のせいってことになるのだろうか……。
たらり、とユノは冷や汗が頬を伝う。


「……あの、一応確認だけど。これは俺に相談してるんだよな?」
「そうです。ヒョンならどうにかできるでしょう」


 経験豊富ですし、と付け足された一言がやたら嫌味っぽいのは気のせいだろうか。


「…………わかったよ」


 ここまで面倒みてきたんだから、そうだよな、俺の連携ミスっていうか、俺にも責任がある……のかもしれない。
 どっちにしろこんな夜中に突然家に来るくらいには、切羽詰まってるんだし。芸能人っていう職業柄、簡単に相談できることじゃない。こうなったら、最後まで面倒を見るしかない。あと、もうちょっとだ。


「ヒョンがなんとかしてやるからな。」


 かわいいマンネの為に、一肌脱ごう。




20180425010014.jpg
女抱いてる場合じゃねーっすよ。かわいいマンネのピンチです。(´゜J ゜`)ギン

う、うん…そだね(∵;)



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大人は誰も教えてくれない | コメント(4)
コメント
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な***様
あわわ、待機して待っててくれてたなんて…!ありがたいです。
またもや爽やかな朝に投稿すべきじゃない内容ですみませんm(_ _)m

すごくチャンミンの心理状態を分析してくださってて笑ってしまいましたww
またもや初めての経験をしていただき、な***さんにとっての問題作になりそうですね……!(笑)
なんやかんや大きくなっても、まだ世間もわかってない頃からユノの背中に守られてきたようなチャンミンさん、まだまだ甘えん坊な感じです。ユノも最近つれないことを言うようになったチャンミンが甘えてくることに悪い気がせず…(写真からお察しかもしれませんが、2012年ごろのイメージで書いております)あっ!これは悪循環ですね!(;´д`)

な、なんでも知ってるわけないじゃないですか〜〜!(空気のぬけた口笛を吹きつつ)
ひ*様
コメントありがとうございます(^^)

途中からうすうす勘付いていらっしゃいましたか……そうです、完全な養殖マグロでございます(´^J^`)ドーン
チャミペンのお姉さま方に怒られないか心配ですが…おもしろいと読んでくださってる方がいることを勇気にしてこんな感じで引き続き更新していこうと思います…!!

そしてのび太もドラちゃん…二人で想像したらものすごくシュールで…www
確かに近いですね!!ただここのチャミ太、ちょっとジャイアン要素が……ユノえもん苦労しますね…

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